あゆみトラスト・ホールディングス株式会社の代表である高岡壮一郎氏が新たに取り組みを始めたのが仮想通貨「Socialgood」です。
その仮想通貨ビジネスとは一体どのようなものなのでしょうか。
過日、交通広告などで著名タレントを使い「毎月5万円で1億円は貯められる」などと称し、一般の投資家から資金を集め、関東財務局から行政処分を受けた旧アブラハム・グループHD社の高岡壮一郎氏。その後、あゆみトラストHD社として再出発… したものの、今度は「ソーシャルグッド財団」と称し、仮想通貨・ICOビジネスに進出していることが話題となりました。
https://news-vision.jp/article/188439/
高岡壮一郎氏が再出発して新しく進出している仮想通貨ビジネスとのことですが、不審な点がいくつかあるようです。
かつて「いつかはゆかし」というサービスで5万円の積立を30年間想定利回り10%を複利で回すと1億円が貯まるという広告で話題となっていました。
アブラハム・グループ行政処分が下されたのは「無登録販売」によるものです。証券会社のように販売者の登録をせずに間接的ではあるが、金融商品を販売したとのことで金融商品取引法違反とされ、業務停止6ヶ月とされたのです。
同様に、ソーシャルグッド財団のICO事業のホワイトペーパー(仮想通貨やICOの、構想および可能となる技術的な裏付けなどを説明する文書)では、「Social Good エコシステム」が商標登録済みとされていますが、データベースを見ると現在もまだ登録申請中です。ところが、その主たる単語である「Social Good」は昨年2017年12月に別の会社がすでに商標登録済みで、後発のソーシャルグッド財団が商標登録を確保できる可能性は未知数です。なんで先に商標登録がされていない単語探して商標登録を押さえてからブランディングしなかったのでしょう。(中略)
https://news-vision.jp/article/188439/
一様に「ソーシャルグッド財団について知らないか、ロゴの使用を許可した経緯がない」という反応で、これは問題であろうと思うわけであります。
また、そもそもこのソーシャルグッド財団は仮想通貨ベースのICOトークン発行運営会社とされていますが、資金決済法上の仮想通貨交換業者のみなし登録すらもされていません。
「Social Good」という単語が既に商標登録されているにもかかわらず、ここまでの宣伝をしているというのには何か狙いがあるのでしょうか。
大抵、大きなビジネスの際は商標登録が先に取られてしまっている場合は避けるのが一般的だとされています。ここまでブランディングしているから引くに引けない状態とも言えます。
また、ここで大きな問題となっているのが企業ロゴを無断で使用し、あたかも協力関係にあるかのように見せていたということです。
現在のホームページ上では確認できませんでしたが、過去にその事実があったとすれば訴訟問題に発展しかねません。
現在は実際に提携をしているであろうサイトとキャッシュバック率を表記して対応していました。
ただ、訴訟問題も起きていないようなので実際のところは法の範囲内での表記だったのでしょうか。
これらの著名企業の賛同・協力を得てソーシャルグッド財団のICOが実施されるという話ではなく、何らかの取引でワンタッチあっただけの企業群であって、ロゴを削除しなければならない状況に追い込まれたのではないか、と推測されるものです。この質問に対して、ソーシャルグッド財団では「ホワイトペーパーに記載した内容は事実です。弊社の業務委託先である『あゆみトラストグループ』の取引実績であることはすべて確認済みです。ご来社いただければ、守秘義務に反しない範囲でエビデンスをお見せできます。なお、同社と各社の契約の一部は、事業の性質上、広告代理店を介した間接契約の場合はございます」と回答してきています。この「あゆみトラストグループ」とは、他ならぬ前述の「アブラハム・グループHD社」の後継企業ということにすぎません。
https://news-vision.jp/article/188439/
グループとしての実績を上げているのは全然問題はないと思いますが、直接的な関連があると見せるのは問題があるかもしれませんね。
ソーシャルグッド の現在のHPを確認する上ではなんら問題のありそうな表記も確認できませんでした。
消費者からしてみると混同してしまうような表記は避けるべきでしょうが、現時点では問題が無いように思えます。
仮想通貨として新しい注目を浴びている高岡壮一郎氏の今後の動きが気になりますね。